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上大池・中耕地東の辻
大池の頭領
おおいけのとうりょう
この道祖神は「大池の頭領」と呼ばれているよ!
「頭領」というのは、リーダーという意味。
見ての通り、大きくて立派な石だね。
なんと、重さは1.5トンもあると言われているよ。
石の左下に「大池上郷」って彫られているのがわかるかな。
これは、この道祖神を作るために、お金を出した人たちの名前。
こんなに大きな石を運んできて、
腕の良い職人に造らせたということは、
きっととっても豊かな生活をしていたんだろうね。
今度は、二人の神様を見てみて。
道祖神は普通、
昔の公家風のかっこうをしていることが多いんだけど、
この道祖神は全く違っていて、
袴の裾をしぼった「括り袴(くくりばかま)」をはいて
足には、足袋という、
農民の頭領のかっこうをしているよ。
農業は自然が相手で、大変な事が多いけど、
このお二人は、きっと困難に負けない強い心で、
村人たちから信頼される、立派な頭領だったんだろうね。
髪型や顔の表情、着物の膨らみや、
布が重なっているところが、丁寧に彫られている。
こんなところが、小坂にある道祖神「つつましき女神」に
大変よく似ていることから、
同じ職人さんが作ったものではないかと言われているよ。
そちらの道祖神も、ぜひ見てみてね!