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小坂・日向
素足の道祖神
すあしのどうそじん
この道祖神は、
男女ともに公家風の衣装を着けてはいるものの
なりふり構わない格好で、優雅な風情はあまりありません。
足には靴を履いておらず、裸足で、
足の指まであらわになっています。
満面の笑みで頬をすり寄せ、
他の道祖神と比べても、ひときわ頑丈そうな肩をがっしりと組み、
若々しく、どこか逞しい印象です。
もしかしたら、お二人は、情熱のおもむくままに、
手に手をとり、人目もはばからずに裸足で走って
「かけおち」をしてきたのかもしれません。
全体の石の大きさに対して、
像が小さく、左寄りに彫られているのも特徴的です。
山形村の道祖神の中でも、唯一無二の
自由闊達で大変ユニークな道祖神です。
裸足の道祖神は、他にも下竹田の「路傍の情熱(一)」があります。
ぜひ、そちらもご覧になってみてください。