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小坂・日向
素足の道祖神
すあしのどうそじん
この道祖神は「素足の道祖神」と呼ばれているよ!
「素足」っていうのは裸足のこと。
ちょっと石が削れてしまっていて、
わかりにくいかもしれないけど、
よーくみると、二人の神様、
着物は立派なのに、
足の先は、なんと、裸足になっているよね。
道祖神は普通、
立派な公家風の格好をしていることが多くて、
男の神様だったら「烏帽子」という背の高い帽子をかぶっていたり
女の神様だったら「おすべらかし」という長い髪をしていたり、
もちろん足には、靴もはいているんだけど、
この「素足の道祖神」の神様たちは、
裸足のまんま、あわてて、どこからか走ってきたみたい。
にこにこと楽しそうに笑いながら
仲良くお顔をくっつけて、
若々しい頑丈な肩を、しっかりと組んでいるよ。
山形村のほかの道祖神には見られない、
自由でユニークなお二人です。
裸足の道祖神は、他にも下竹田の「路傍の情熱(一)」があるので
ぜひ、そちらも探してみてね。