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小坂・堂村上辻
まぼろしの双像
まぼろしのそうぞう
この道祖神は「まぼろしの双像」と呼ばれているよ!
「双像」っていうのは、
二人の像、という意味です。
この像は、
彫刻したところが、雨や雪で削れてきてしまっていて、
どちらが男の神様で
どちらが女の神様か、わからないほどになってしまったことから
「まぼろしの」と呼ばれるようになったんだ。
それでも目を凝らして、よーく見てみると
向き合った二人の神様が手をつないでいるのがわかるかな?
向かって右側の神様の方が、ややがっしりとした体つきで、
左側の神様は、腰から膝にかけてが、流れるように
柔らかい線で彫られているよね。
どちらが男の神様で、どちらが女の神様か。
二人はどんなご夫婦だったのか。
推理してみてね。
それから、石の向かって右下の方に
奥にひっこんでいる、穴があるのはわかるかな?
さあ、この穴は、何のために開いているのでしょう?
正解は、あんころ餅をお供えするための穴なんだよ!
実はこの神様たちは、あんころ餅が大好物。
だから、昔、村の子供達が病気になると、
親が治るようにとこの道祖神にお願いをして、無事病気が治ったら
この穴に、お礼のあんころもちをお供えしたんだって。
おもしろいね!