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小坂・中原町(六部塚)
小人のささやき
こびとのささやき
この道祖神は「小人のささやき」と呼ばれているよ!
「小人」という名前の通り、男女の神様が
石の下の方に小さく彫られているね。
目や鼻は、削れてなくなってしまっているから
表情はよくわからないけど、お顔を向かい合わせて
ひそひそと、仲良くささやき合っているように見えませんか?
二人の上の、空いている部分には、
多分何か言葉が彫ってあったと考えられるんだけど、
雨や雪で削れて消えてしまったか、
はたまた、何かの理由で消されてしまったのか、
真相は、謎につつまれているよ。
お二人の足下をよーく見ると、
とってもわかりにくいんだけど、
お二人が蓮の花の上に立っているように彫刻されている。
また、道祖神は普通、
向かって右側に男の神様、左側に女の神様が並んでいて、
公家風の衣装を身につけていることが多いんだけど、
「小人のささやき」は
向かって左側に男の神様、右側に女の神様が並んでいて、
着ているのは、お寺のお坊さんのような衣装です。
このような道祖神は「仏教系道祖神」と呼ばれていて
山形村には他にも
「路傍の情熱(一)」、路傍の情熱(二)」の2体があるよ。
ぜひ、探してみてね。