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ミラ・フード館
水色山路
みずいろさんろ
道祖神は、その多くが江戸時代の後期に作られたものですが、
この「水色山路」の像は、平成2年に
山形村の未来と歴史をつなぐシンボルとして
新しく製作されたものです。
山形村には、39体の道祖神が現存し、
日本各地の中でも、特に数多く残っている地域の一つです。
もともとは、村に厄災が入り込まないように、
また、子孫繁栄や、旅の安全を祈願した、信仰の対象として作られたもので、
現在でも、各部落ごとに大切にお祀りしています。
しかし最近では、
その人間味あふれる優しい表情や懐かしい風情を求めて、
全国の愛好家や写真家が、観光で訪れるようになりました。
この像の目の前にありますミラ・フード館は、
そんな、村外から訪れてくださる方たちと、
村民たちとが楽しく交流する場として、平成4年に建設されました。
この「水色山路」は、時とともに移り変わる
村と村民を見守り、いにしえから未来へ、
大人から子供へ、平和の祈りと文化を伝える、
村の大切なシンボルなのです。