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06
中大池・下村(中大池公民館)
十二単衣
じゅうにひとえ
碑身円形に近い自然石
高 90㎝、巾 80㎝、厚 20㎝
基壇自然石一段
高 20㎝、巾 80㎝、厚 50㎝
記年銘不明
施主銘なし
中区円輪型
男神は冠のひもをきちんと顎の下で結び、女神は十二単衣をきちんと重ねて着て、垂髪を自分の右後へ束ねて綺麗に垂らしています。顔はお互いに斜め内側を向いて立っています。幾分腰をかがめているのか背は低く、お互いの手は浅く肩を抱きあっています。女神が男神の親指を握り、男神は親指以外の4本の指を握っています。いくぶんすまし顔ですが仲睦まじさが滲み出ています。双神の袖口の衣服の重ね着はとても美しく、特に衣装が整然として端正です。材石を円形に丁寧に細かく彫り込み双体像を浮き上がらせており、立体感のある素晴らしい道祖神です。この場所は昭和40年代まで灌漑用の池があり、その土手下(小坂・東殿との境)に祀られておりましたが、中大池公民館建設の為埋め立てられ、現在の場所に僅かに移されたそうです。
祭り2月8日に中大池下村常会と小坂東殿常会が区をまたいで「事始め」の祭りを行っています。三九郎も御柱際も一緒に行われます。
十二単衣(じゅうにひとえ):昔の女官の正装
垂髪(おすべらかし):前髪を左右にふくらませ、もとどりを背後にすべらせて長く下げる婦人のさげ髪の一種。