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小坂・堂村上辻
まぼろしの双像
まぼろしのそうぞう
碑身縦長の自然石
高 100㎝、巾 80㎝、厚 30㎝
基壇平成9年に新設
なし
記年銘不明
施主銘なし
中区舟後光型
分厚い碑身の向かって右側に道祖神が彫られております。石質が軟らかい為と彫りが浅いこともあり風化が進み、双像の輪郭がすっかりぼやけてしまい、男女の区別がつかないのが残念です。いかにもまぼろしの双像です。向きあった双神は手を繋ぎ、向かって右側の神は体全体が逞しく感ぜられ、左側の神はしなやかな腰をしており、その姿は美しく、肩から腰、裾に至る線は優雅で浮世絵を思わせる様です。当時の庶民の生活を想い浮かべさせ、暖かい感じが伝わってきます。双像の立っている台の下に深く彫られた窪みがありますが、この神様が好きなあんころ餅を窪みに押し込んで供えたと言われています。基壇には庚申塔2体が共に安置されています。
祭り堂村上常会と堂村下常会合同で三九郎まつりに行われています。
庚申塔(こうしんとう):道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔。